
少し前から、ホロスコープのソフトを作っています。
といっても、まだ完成品ではありません。
今はあくまでプロトタイプ。
実際に使いながら、「ここはこうしたほうがいい」「こう見えたほうがわかりやすい」と試行錯誤しながら作っています。
これが、思っていた以上に面白いのです。
ホロスコープ作成ソフトを自分で開発する
これまでホロスコープソフトは市販のものを使用していました。
玄人、プロが使うようなソフトで、かなりいろいろな機能が盛りだくさんのものです。
ただ、盛りだくさん過ぎて、もう少し使いやすいものがあればな・・・と思いつつ、定期的によいソフトがリリースされていないか、市場をチェックしていました。
でも、この時代、ふと気づいたのです。
自分でつくれるのでは?
そして、自分でソフトを作ろうとしたとき、どんな機能があればいいかを考え、それが開発可能かを調べます。
その時に、「解釈の機能は必要か?」という問いに即答で「いらない」と言っていました。
そのとき、ふと気づいたのです。
あれ?普通は「解釈を出すため」にソフトを作るのか、と。
オックン。いろいろ検索してみると、解釈を出すソフトを作ってる例はたくさんありましたが、単純なホロスコープ作成のみのソフトを作っている人はみあたりませんでした(この時点で)
でも私にとっては言語情報である「解釈」は不要なのです。
ホロスコープが見えた時、惑星がどこに配置されていて、それがどのように関係しているかが見えた時点で意味が分かるからです。
その時気づいたのです。
ホロスコープって、構造そのものじゃないか。って。
占星術から離れたら、占星術が見えてきた
以前、サイトをリニューアルするときに、「占いの色をもう少し薄くしてもいいのではないか」と考えたことがありました。
心理学や認知について学ぶことが増えるにつれて、人がどのように物事を捉え、考え、行動していくのかということへの興味も、ますます深くなっていきました。
振り返ってみると、私がこれまで使ってきた占星術も、心理学も、手帳も、それぞれ違うものではありながら、「人を理解する」ということのための道具だったのだと思います。
ただ、「占い」という言葉は、とても強い言葉でもあります。
その言葉を前にすると、そこから先は、どうしてもそれぞれが持っている「占い」のイメージに引っぱられてしまう。
だから、サイトをリニューアルするときには、いったん「占い」という言葉から少し距離を置いてみようと考えました。
私が見てきたものを、もう少し別の角度から表現してみたかったのです。
ところが、ソフトを作り始めてみると、逆のことが起こりました。
占星術から離れたからこそ、ホロスコープそのものが「構造」として見えてきたのです。
ソフトを作るために、ホロスコープにある要素をひとつひとつ見ていく。
どこに何があり、それぞれがどう関係しているのかを整理していく。
そうしているうちに、ホロスコープを読むときに、私はずっとこういうものを見ていたのだと気づきました。
ひとつの配置だけを見るのではなく、全体の中でどういう位置にあり、ほかの要素とどう関係しているのかを見る。
それは、私がこれまで心理学や認知について考えてきたこととも、不思議なくらいつながっていました。
作ってみないと見えなかったこと
ソフトを作るというのは、単に「便利な道具を作る」ということではありませんでした。
今まで自分が感覚的に扱っていたものを、一度ばらして、整理して、もう一度組み立て直す。
その過程で、「私はホロスコープのどこを見ていたのか」「何を情報として拾っていたのか」「なぜそこを重要だと思っていたのか」が、少しずつ明確になってきました。
これまで何となくやっていたことを、コンピューターにやってもらおうとすると、何となくでは指示できません。
「これを見てください」ではなく、「この条件なら、これを表示する」と、具体的に定義しなければならない。
そこで初めて、自分の中にあった判断の基準や、情報のつながり方が見えてくる。
自分では当たり前だと思っていた見方にも、ちゃんと理由や構造があったのだとわかってくる。
これが、今の私にはとても面白いのです。
プロトタイプだからこそ面白い
今作っているものは、まだ完成形ではありません。
むしろ、今は完成させることよりも、実際に使ってみて、考えて、また作り直すことを楽しんでいます。
「こんなものがあったら面白いかもしれない」というところから始めて、「実際に使ってみると、こっちのほうがいいな」と変えていく。
その繰り返しです。
そして、このプロトタイプを実際の仕事にも少しずつつなげていく予定です。
会員のみなさんに3ヶ月ごとにお届けしている資料や、インプレッションカードの資料づくりにも、活用していきたいと思っています。
もちろん、今まで手書きで読んできたことを、全部自動化したいわけではありません。
むしろ、構造を整理したり、情報を扱いやすくしたりする部分をソフトに任せることで、最後に人が読む部分に、もっと時間を使えるようにしたい。
そんなことを考えながら作っています。
またひとつ、つながりました
サイトをリニューアルして、「構造」という言葉を使うようになった。
講義について考えてみたら、私はずっと「学びそのものの流れ」を設計していた。
そして今度は、ホロスコープをソフトにしようとしてみたら、そこにも構造があった。
こうして並べてみると、別々のことをしているようで、やっぱり全部つながっています。
私はどうやら、何かを新しく始めるたびに、あとから「これも同じことだったのか」と気づくようです。
今回も、まさにそうでした。
ホロスコープは、占うためのものというだけではなく、私にとっては「構造を見るためのもの」でもあった。
ソフトを作り始めて、ようやくそのことに気づきました。








